
大阪・関西万博へ行ってきました。主要なパビリオンの予約がかなわず、大阪・関西万博のシンボル、大屋根(リング)の屋上を歩いてきました。暑い日差しの下でしたが、海風が吹き,さわやかでいい気分でした。誇らしい立派な構造物です。真に多様性と一体感を表現する、世界最大級の木造建築物。
大屋根(リング)を構想した藤本壮介氏は、何もない埋立地である夢洲(ゆめしま)を訪れた際に、その広大な「空」を万博の主役にしたいと考えたとのことです。
会期終了後に全て解体する予定であった大屋根(リング)は、どこまで残すべきか、、現在、まさに議論の最終局面です。万博の大屋根リングについて、「場当たり的だ」という批判の声もあることは承知していますが、状況に応じて構想を進化させることこそ、未来を見据えた判断です。「場当たり的でもいい」(芦田)



大屋根リングのことではなく「場当たり的だ!」という言葉に注目します。
一般の活動にしても、よく活動の途中で色々と不都合が生じます。なんで最初から考えて「計画出来なかったか」と、計画が批判されます。
現代は、変化のスピードがかつてなく早い時代です。ニーズも日々進化しています。そのなかで、初期の計画に固執するのではなく、状況に応じて構想を進化させることこそ、未来を見据えた判断でしょう。
何事も「場当たり的だ」と批判していては、私たちは貴重な機会を失ってしまいます。完成度を追い求めて立ち止まるよりも、未完成でもまず動き出すこと。それが未来を切り拓く力になると思います。
状況に応じた判断と行動をすぐ始めることは、むしろ“機を捉える力”であり、今の時代に求められる資質です。